経営者の住居であった主屋、現在は古民具の展示室として活用されています。 展示されている古民具は、湯浅住民からの寄贈によるものです。 主に明治・大正・昭和期にこの地方で使用されていたものを展示しています。 この資料館の特色は、写真撮影OK、実際に展示物に触っていただけるものも、たくさん展示していますので、どのようにして使ったかを体験していただける、学習の場にもなっています。
1階展示室・帳場(ちょうば)
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1階展示室・船箪笥・行灯・帳場箪笥(ふなだんす・あんどん・ちょうばだんす)右の写真奥から、帳場箪笥・行灯・船箪笥が置かれています。 帳場箪笥は、今で言うと金庫の役目をし、 金銭や、重要な書類の保管をするために、鉄の金具が付けられ鍵が掛かるようになっています。 行灯は、菜種油やろうそくを用いて明かりを灯しましたが、湯浅では魚油(いわしの油)が安価であったので、よく使われたようです。 船箪笥は、文字通り船に積む手提げ金庫の役割です、手提げといっても頑丈に作られているので、中にものが入っていなくてもかなり重くなっています。 又、密閉性が高く船が遭難した時でも、船箪笥は沈まず、これに掴まって命拾いした人もいたようです。 世間の荒波もお金をしっかり握っていれば大丈夫ということでしょうか。 |
1階展示室
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1階展示室・霧笛(むてき)霧笛と書いて「むてき」と呼びます、かつて船舶に常備されており、霧で視界が悪いときに「むてき」鳴らして船の位置を教えたそうです、車で言うとクラクションの役目です。 ふいごの原理を使い先に笛がついていますので、かなり大きな音がなります。 甚風呂の来館者は、からなずといっていいほど「霧笛」を鳴らし音の大きさに驚いています。 只、来館者が多いときは、絶えず霧笛が鳴り響いていますので、結構やかましい (^^ゞ |
2階展示室・徳利(とっくり)「とっくり」といえばお酒を連想される方も多いでしょうが、湯浅は醤油の醸造業者が多く、この写真に写っているのはすべて醤油徳利です。 大きいのから小さいのまで、様々な醤油徳利が作られていたようです。 |
吹抜展示室・駕籠(かご)江戸期の終わりから、明治にかけて使われたものですが、お医者さんの往診に使われていたようです。 大名や武家が使ったものに比べて、質素な作りになっていますが、駕籠かきを雇うのにかなり経費が掛かったようです、昔もお医者さんはお金持ちだったようですね。 |
中庭・手押しポンプ甚風呂の中庭には、江戸期に掘られた井戸が残っています。 今でもきれいな水がこんこんと湧き出ています。 湯浅は、醤油作りが盛んでしたが、水が良かった為だといわれています。 今でも町内でペットボトルの飲料水が製造されています。 この井戸も同じ水系の水が湧き出しています。 井戸水は年中水温が15度前後と変わらないので、夏は冷たく、冬は暖かく感じます。 来館者の方々はこの井戸の手押しポンプで井戸水を汲み、手押しポンプを体験していただいています。 特に、子供たちには大変人気のスポットです。 |